TradingView(トレーディングビュー)の内蔵ストラテジー「ChannelBreakOutStrategy」を紹介
この記事では、TradingView(トレーディングビュー)にデフォルトで内蔵されている「ChannelBreakOutStrategy」について紹介します。
※本文の内容は執筆時点(2024年7月)のものです。ストラテジーのコードはアップデートされる可能性があります。
1.ロジック概要
直近x本のローソク足の最高値と最安値にチャネルバンドを作成し、そこからブレイクアウトする局面を狙うストラテジーです。
いわゆる「ドンチャン・チャネルブレイクアウト」と呼ばれるトレンドフォローの王道で、伝説の投資家集団タートルズも使用したといわれています。
チャネルバンドの上限または下限を、現在のローソク足が抜け出したらロングまたはショートします。
このルールに基づいて、ドテンで売買が繰り返されます。
チャネルバンドは、任意の期間に設定できます。
デフォルトでは「5」に設定されています。
2.ストラテジーテスター
パラメーターは、チャネルバンドの期間を定める1種類のみです。
決済するまでは新規ポジションが建たないドテンのストラテジーであり、期間を短くすればトレード回数が多く、期間を長くすればトレード回数が少なくなります。
【パラメーター初期設定】
期間 | 5(チャネルバンドを作成する対象期間) |
【プロパティ初期設定】
初期資金 | 1,000,000(ストラテジーで取引可能な初期資金) |
基準通貨 | デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨) |
発注サイズ | 1取引(取引ごとの枚数) |
ピラミッディング | 1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数) |
デフォルト設定にて、米ドル/円をはじめとする主要通貨ペアの日足でテストすると、概ね右肩上がりの成績が得られます。
時間軸を変更した場合は、通貨ペアによって得手不得手があるようです。
【ポンド/円 日足(期間:5)】
右肩上がりの推移となる結果が得られました。
これはその他の主要通貨ペアでも同様の傾向があります。
【米ドル/円 4時間足(期間:10)】
前半の資産推移は明確な右肩上がりでしたが、後半は頭打ちとなっています。
相性の良い相場を探して、通貨ペア、時間足、期間を調整することが大切になりそうです。
デフォルト設定でメジャー通貨ペアをテストした場合の傾向として、短い時間軸よりも長い時間軸の方が、有効に機能するケースが多く見られました。
3.注意すべきポイント
- 1.メジャー通貨ペアの日足で有用
- 2.デフォルト設定は、長い時間軸が得意な傾向
- 3.ドテンの戦略であり苦手な局面でもポジションを持つ影響から、勝率は低めになる
- 4.ドテンではなく決済(および新規建て)をアレンジすることで成績向上が図れる可能性あり
TradingViewのストラテジーをさらに読みたい方へオススメコンテンツ
OANDA証券では、TradingView(トレーディングビュー)の内蔵ストラテジーを活用した取引戦略に関するコンテンツを豊富に提供しています。
どんな相場なら通用しやすいのかや、相性の良い通貨ペアなど、具体的な運用方法を知ることができ、参考にしていただけます。
TradingView(トレーディングビュー)で使用する情報は、全てTradingView(トレーディングビュー)社に帰属するものであり、当社は、その正確性、完全性を保証するものではありません。同サイトで使用する情報に基づいて行った取引によって発生したいかなる損害・損失について、当社は一切責任を負いかねますのでご了承下さい。最終的な投資判断についてはお客様ご自身でお願い致します。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。