TradingViewの使い方

TradingViewの内蔵ストラテジー「Consecutive Up/Down Strategy」を紹介


この記事では、TradingView(トレーディングビュー)にデフォルトで内蔵された「Consecutive Up/Down Strategy」について紹介します。

1.ロジック概要

ローソク足の並び方によって、売買シグナルを発するストラテジーです。
x本の連続したローソク足で、現在の終値が前の終値より高ければロングします。
また、y本の連続したローソク足で、現在の終値が前の終値よりも低ければショートします。
つまり、陽線あるいは陰線が連続して並んだ場合にトレードする戦略で、そしてドテンでロングとショートが切り替わります。
デフォルトではx、yともに「3」の設定です。
TradingViewの説明によれば、どの時間足でも使用可能ですが、時間足に応じてx、yの値を調整する必要があるとのことです。

2.ストラテジーテスター

パラメーターは以下の2種類です。
決済するまでは新規ポジションが建たないドテンのストラテジーであるため、値を大きくすると必然的にポジション保有期間が長くなり、トレード回数が少なくなります。

【パラメーター初期設定】

                             
ConsecutiveBarsUp3(連続する陽線の数)
ConsecutiveBarsUp3(連続する陰線の数)

【プロパティ初期設定】

                                                         
初期資金1,000,000(ストラテジーで取引可能な初期資金)
基準通貨デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨)
発注サイズ1取引(取引ごとの枚数)
ピラミッディング1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数)

デフォルト設定では、押し目・戻りをあまり作らない強いトレンド相場で有利な反面、深い押し目・戻りを作りながら推移する弱いトレンドではダマシとなってしまう傾向があります。
以下のテストは、すべてデフォルト設定で行っています。

【米ドル/円 日足】

★image1_米ドル/円 日足

勝っている局面があるものの、ドローダウンが深く、トータルではマイナスです。

【米ドル/円 5分足】

 

★image2_米ドル/円 5分足

終始、右肩下がりの結果となりました。
このように苦手な局面が続くと、損失が大きく膨らむ可能性があります。

ドテンのストラテジーであるため、ポジションを常に持ちます。
つまり不利な場面でも休むことがなく、おのずと低勝率、低プロフィットファクターの成績になる点に注意が必要です。

3.注意すべきポイント

  • 1.明確なトレンド発生時には有利だが、それ以外の局面は苦手
  • 2.デフォルト設定は、価格推移の波に対してエントリーや決済がやや遅い
  • 3.プロフィットファクターが悪くなる傾向
  • 4.ドテンではなく決済(および新規建て)をアレンジすることで成績向上が図れる可能性あり

TradingViewのストラテジーをさらに読みたい方へオススメコンテンツ

OANDA証券では、TradingView(トレーディングビュー)の内蔵ストラテジーを活用した取引戦略に関するコンテンツを豊富に提供しています。
どんな相場なら通用しやすいのかや、相性の良い通貨ペアなど、具体的な運用方法を知ることができ、参考にしていただけます。


TradingView(トレーディングビュー)で使用する情報は、全てTradingView(トレーディングビュー)社に帰属するものであり、当社は、その正確性、完全性を保証するものではありません。同サイトで使用する情報に基づいて行った取引によって発生したいかなる損害・損失について、当社は一切責任を負いかねますのでご了承下さい。最終的な投資判断についてはお客様ご自身でお願い致します。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする

ホーム » TradingViewの使い方 » TradingViewの内蔵ストラテジー「Consecutive Up/Down Strategy」を紹介