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平均足カラーとは?使い方やTradingView(トレーディングビュー)での表示方法


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平均足とは?


平均足は加工したローソク足で多くのチャートツールで利用可能な表示方法です。
計算方法として始値に前日の平均足の実体半値を使うため、いったんトレンドが出始めると陽線、陰線が継続しやすくトレンド系の表示方法として人気があるものです。

まず、ローソク足と平均足の比較チャートをご覧ください。
どちらもドル円日足で上段が通常のローソク足、下段が平均足です。

★image1_平均足とは

1月からのドル円のドル高・円安の流れの中で平均足の方が陰線となっている本数がはるかに少なくトレンド継続の判断には使い勝手が良い手法です。


平均足の問題点


平均足の問題点として意外と気にされていないのですが、加工されたローソク足で実際のレンジとは異なるということです。
例えば上のチャートで3月18日の陽線を上下で比較するとわかりますが、実際のレンジ(上段ローソク足)よりも平均足のレンジの方が大きいことは明確です。

実際のレンジではないということを認識していればよいとも言えますが、もうひとつの問題点としてテクニカル指標が使えないという問題があります。
これはローソク足の四本値ではなく平均足の加工された四本値を使って計算されることによるものです。
こちらはよく見ないとわからないケースもあるためより注意が必要な現象と言えるでしょう。


平均足カラー


このような弊害を解消するために考案されたテクニカル手法が平均足カラーです。
平均足カラーはローソク足の形状はそのままに、陰陽の色のみを平均足に変えたものです。
平均足独自の分析手法は使えませんが、テクニカル手法を重ねられるというメリットを考えると平均足カラーはおすすめできるテクニカルと言えます。

平均足カラーはコミュニティ・スクリプトですから、インジケータの検索欄に” Heikin Ashi Colors”と入れて探します。
使い方は特に難しいことはなく、通常のローソク足の陰陽が平均足の陰陽になったのみです。
先ほどのドル円チャートに適用してみましょう。

★image2_平均足カラー

形状はローソク足のままで陰陽のみ平均足となっていることが確認できるはずです。


本記事の監修者・山中康司氏


  • 1982年慶応義塾大学卒業後、アメリカ銀行に入行。トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。
  • 1997年日興証券に移り、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。
  • 2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役に就任。
  • 2019年よりTradingView日本マーケットの責任者。

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