TradingViewの使い方

TradingView(トレーディングビュー)でMTPC(マルチタイム期間チャート)を表示する方法

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対象読者=初級以上


MTPCとは


MTPCとは「Multi-Time Period Charts」の頭文字で、日本語では「マルチタイム期間チャート」と訳されています。
言葉が示す通り、TradingView(トレーディングビュー)でマルチタイムフレーム移動平均線を表示させる方法で紹介したMTF MA(複数時間枠の移動平均線)のようにMTF系のテクニカル指標で、下位の時間枠のローソク足をエンカプセル(カプセルで包む)する手法です。

例えば1時間足(下位の時間枠)のチャートを見ている時に、1時間足を24本ずつ日足(上位の時間枠)でエンカプセルすることで見やすくしてあげることが出来ます。


MTPCを見やすく設定


TradingViewでテクニカル指標を追加する方法は以下のリンクをご参照ください。

参考記事:TradingViewにインジケーターを表示する方法や削除方法

MTPCは、テクニカル指標の検索で「MTPC」と入れれば出てきます。
上述した1時間足をUSDJPYで出した状態でMTPCを表示するとデフォルト(AutoTimeframeにチェックが入っている状態)で以下のように表示されます。

★image1_MTPCのデフォルト

1時間足が24本ずつ日足単位でまとまっていることがわかりますが、色はデフォルトで日足が陽線ならば緑背景、日足が陰線ならば赤背景になります。

次にもうひとつMTPCを追加します。
追加した方はAutoTimeframeのチェックを外し、パラメータのTimeframeを1週にします。
Calculationは通常のレンジ表示で問題ありませんので変える必要はありません。
次に、見やすくするためにGrowth Body(陽線)、Fall Body(陰線)の枠線の不透明度を0%にし、塗りつぶしの色もデフォルトの20%から10%に変更します。

★image2_MTPCのパラメーター

このようにすると2種類のMTPCが以下のように表示されるはずです。

★image3_2種類のMTPC


MPTCの見方と組み合わせ


MPTC自体は他のテクニカル指標と違って売買のシグナルやトレンドの転換をリアルタイムで判断する指標ではありません。
過去のチャートを振り返ってみる時にチャートを見やすく整理する時に便利なものです。
単にローソク足だけのチャートに比べて例として出した1時間足チャートの方がより時間のイメージが掴みやすくなることは間違いありません。

チャートとMTPCの組み合わせとして例に挙げた「1時間足、自動=日足、週足」以外にも「日足、自動=週足、月足」、「週足、自動=月足、年(12か月)足」といった組み合わせが使いやすい組み合わせです。

ザラバで5分足チャートを見る方は「5分足、1時間足、日足」といった組み合わせなど、自分が後から振り返る時に見やすい設定を使うとよいでしょう。


本記事の監修者・山中康司氏


  • 1982年慶応義塾大学卒業後、アメリカ銀行に入行。トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。
  • 1997年日興証券に移り、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。
  • 2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役に就任。
  • 2019年よりTradingView日本マーケットの責任者。

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