RSIの50%ラインを利用した順張り取引手法について紹介
1. 50%ラインを利用した順張り手法
RSI(Relative Strength Index)の王道的な利用方法として有名なのは、売られ過ぎゾーン(30%以下)、買われ過ぎゾーン(70%以上)から抜け出すタイミング(ゾーン・エグジット)を狙う逆張り戦略です。これとは別に、あまり知られていませんが、順張りで用いる考え方も有効です。
RSIの真ん中にあたる50%ラインを基準に考え、これを下から上に抜ければ上昇トレンドが継続しやすい、上から下に抜ければ下降トレンドが継続しやすいと見ることができます。画像1の赤色で示した箇所は50%ラインを下から上抜いた場面、水色は下抜いた場面です。いずれもその方向への順張りが成功した格好となっています。
これを応用して、真ん中の50%ラインを用いるのではなく、買いなら55%、売りなら45%と、少しのバッファを設けることで、サインの精度を向上させることもできます。
画像1/50%ラインでの順張り
ちなみに、MT4(Meta Trader4)/MT5(Meta Trader5)でRSIを表示する場合、デフォルトでは50%ラインが表示されていません。これを追加するには、プロパティの「レベル」タブで、「50」のラインを新たに追加する必要があります。
画像2/プロパティの「レベル」
2.ゾーン・エントリーでの順張り
ゾーン・エグジットとは逆の発想で、買われ過ぎ/売られ過ぎゾーンに入ったタイミング(ゾーン・エントリー)で順張りする考え方も有効です。
トレンドが発生している最中は、ゾーンに入ってもすぐにトレンド転換することなく、しばらくトレンドが継続する傾向があり、そうした場面で機能する戦略です。その際、トレンドの状況を把握するためにも、移動平均線などのトレンド系テクニカル指標と併用すると良いでしょう。
画像3では、20期間の単純移動平均線により、緩やかな上昇トレンドが継続していると判断できます。そんな中、赤色で示したゾーン・エントリーの箇所では、上昇中の停滞から続伸する動きを捉えていることが分かります。
画像3/ゾーン・エントリー
また応用として、エントリーするゾーンをやや広げて、40%(45%)から売られ過ぎ、60%(55%)から買われ過ぎと考えることで、より積極的にトレードすることもできます。
監修:山中康司氏
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