古くから用いられる移動平均線の組み合わせ!アレンの4-9-18日手法
短期・中期・長期の王道的組み合わせ
移動平均線(Moving Average:MA)の使い方としては、異なる2つの期間を組み合わせ、その位置関係や交差から売買シグナルを得る方法が一般的に知られています。これに3本目を加えると、上昇/下降ではない中立の状態を判断することができます。
移動平均線を3本組み合わせて分析する手法では、短期、中期、長期を組み合わせるのが王道で、古くからアレンの「4-9-18」日手法が知られています。同様に「5-10-20」もよく使われる組み合わせですが、アレンの組み合わせの方が早めに動くのが特徴です。
画像1は下降トレンドが上昇トレンドに転換していく同じ場面で「4-9-18」(左)と「5-10-20」(右)を並べ、どちらも短期線(青)、中期線(赤)、長期線(緑)を表示しています。「青と赤のクロス」「青と緑のクロス」「赤と緑のクロス」のいずれも、左の方がわずかながらも先に起こっている様子が見て取れます。その点において、「5-10-20」よりも「4-9-18」の方が、先に売買できるのがメリットだといえます。
画像1/「4-9-18」と「5-10-20」の比較
3本の並びに注目
アレンの4-9-18日手法をはじめ、3本の移動平均線を利用する場合は、短期・中期・長期線の位置関係から、次のように考えるのが基本です。
買い | 短期>中期>長期の順に並ぶ |
---|---|
売り | 短期<中期<長期の順に並ぶ |
中立 | それ以外の状態 |
画像2で3本の移動平均線の位置関係を見ると、中立(横ばい)→買い(上昇)→中立(横ばい)→売り(下降)→中立(横ばい)という推移になっていることが分かります。
画像2/3本の位置関係を確認
4日移動平均線(青) 9日移動平均線(赤) 18日移動平均線(緑)
参考までに、中期線(赤)を除いたチャートと比較してみましょう(画像3参照)。この場合、短期的な上げ下げに振り回されてしまう可能性があります。3本の移動平均線を用いると中立の状態を見抜けるということが、いかに重要なことか分かります。なお、中期線を除くと、短期線と長期線によるタッチ&ゴーや、乖離を見つけやすくなることもあります。相場の状況に応じて、分析の目線を切り替えてみると良いでしょう。
画像3/中期線を除いた2本表示
監修:山中康司氏
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