マルチタイムフレームのストキャスティクスのご紹介
マルチタイムフレームのストキャスティクス(OANDA_Multi_Stochastic)とは?
上位の時間足のストキャスティクスを表示
マルチタイムフレーム仕様のストキャスティクスとは、他のマルチタイムフレーム仕様のものと同様に、表示している時間足よりも長い時間足のストキャスティクスをMT5、MT4上に表示することができるインジケーターです。
例えば、1時間足チャート上に4時間足や日足のストキャスティクスを表示することができます。
ストキャスティクスは過去の値動きにおける現在の価格水準から、相場の過熱感を判断し、価格の反転のタイミングを探る場面等で用いられるオシレーター系のインジケーターです。マルチタイムフレームのストキャスティクスで上位の時間足のストキャスティクスを表示すると、大きな流れにおける過熱感を同時に把握できるので、現在の時間足のものだけで分析を行うよりも、より踏み込んだ分析を行うことができます。
ストキャスティクスについてはこちら
【1時間足のチャートに日足のストキャスティクスを表示した例】
マルチタイムフレームのストキャスティクスの分析例
大きな価格のうねりを把握
マルチタイムフレームのストキャスティクスで上位足のストキャスティクスを表示すると、上位足の終値に基づいたストキャスティクスの状態を把握できるので、短い時間足により発生するノイズを排除した価格の大きな流れを把握できるようになります。
次のチャートは1時間足のチャートに日足チャートのストキャスティクスを表示したものですが、上昇トレンドが続き、日足のストキャスティクスが80を上抜けた後に、下落に転じており、調整売りが強まり、短期的にでも下落基調に転じる可能性を示しています。
その後の時間足チャートの値動きを見ると、価格の流れが下落基調に転じる動きとなりました。
必ずしもこのような動きとなるとは限りませんが、大きな時間足での上昇の勢い、下落の勢いが徐々に弱まっているような場面では、短い足のチャートでは、大きな流れが変わり始めているという点には注意が必要となります。
【1時間足のチャートに日足のストキャスティクスを表示した分析例】
OANDA_Multi_Stochasticのインストール方法
OANDA_Multi_Stochasticはこちらからダウンロードすることができます。
インジケーターのダウンロードが完了したら、MT5またはMT4のメニューの「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックします。
表示されるエクスプローラーの「MQL5」フォルダ(MT4の場合はMQL4)内の「indicators」のフォルダの中にダウンロードしたex5ファイル(MT5の場合)、またはex4ファイル(MT4の場合)をコピーし張り付けます。
エクスプローラーを閉じ、最後にMT5またはMT4を再起動すると、インストールが完了します。
OANDA_Multi_Stochasticの設定方法
OANDA_Multi_Stochasticを表示するには、チャートを選択した上で、ナビゲーター内の「OANDA_Multi_Stochastic」をダブルクリック、またはチャート上にドラッグ&ドロップします。
表示される設定画面で設定を行います。
設定項目
最初にMT5の場合は「仕様」タブ、MT4の場合は、「全般」タブの「DLLの使用を許可する」の部分にチェックを入れます。
【MT5の場合】
【MT4の場合】
その他の設定は主に「インプット(MT4の場合はパラメーターの入力)」タブで行います。
主な設定項目は次の通りです。
変数名 | 内容 |
---|---|
時間足 | どの時間足のストキャスティクスを表示するかを選択します。currentを選択すると、表示している時間足のストキャスティクスを表示します。デフォルトはcurrentです。 |
%K期間 | ストキャスティクスの%Kを算出するための期間を指定します。デフォルトは5です。 |
%D期間 | ストキャスティクスの%Dを算出するための期間を指定します。デフォルトは3です。 |
スローイング | %Kの数値を平均化するための期間をを指定します。3と指定すると一般的なスローストキャスティクス、1と指定すると、ファーストストキャスティクスとなります。デフォルトは3です。 |
移動平均線の種類 | ストキャスティクスの計算に用いる移動平均の方法を指定します。デフォルトは単純移動平均線(Simple)です。 |
適用価格 | ストキャスティクスの算出の計算に使う価格の種類を指定します。デフォルトはClose price(終値)です。 |
また、必要に応じて、カラー(MT4の場合は色の設定)タブで色やラインの太さ、種類を調整することができます。
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