MT5(メタトレーダー5)のトレーリングストップの設定方法
MT5のトレーリングストップ注文
MT5では、価格が有利な方向に進んだときにストップ注文をスライドさせていくトレーリングストップ注文を発注することができます。
トレーリングストップは価格が有利な方向に進んだ場合は追従していきますが、不利な方向に進んだ場合は追従しないという性質の注文です。
このトレーリングストップ注文を使うと、トレンドが発生した際に自動的にトレンドを追いかけていくことができ、便利です。
MT5のトレールストップの注意点
MT5でトレーリングストップを使う場合はMT5のトレーリングストップの仕様をしっかりと理解しておく必要があります。
MT5のトレーリングストップで注意すべき点は次の3点です。
①指定するポイントは1ポイント=0.1Pips
MT5のトレーリングストップは値幅をポイント数で指定します。MT5におけるポイント数は1ポイント0.1Pipsであるため、50ポイントと指定すると、5Pips(ドル円の場合は5銭分)となりますので設定する際には注意が必要となります。
②指定したトレーリングストップの幅の含み益が出るまでは、ストップ注文がない状態が続く
MT5のトレーリングストップは指定した値幅分の含み益が出てから、指定した分のポイント数分離れた水準に最初のストップ注文が入り、その後、有利な方向に進む都度、ストップ注文を切り上げていく仕様です。
このため、トレーリングストップのみを設定する場合は、指定した分の含み益が出るまではストップ注文がない状態が続くため、リスク管理の観点からは、別途通常のストップ注文を入れておくことをお勧めします。
通常のストップ注文も併せて設定した場合は、指定した分の含み益が生じた時点で、通常のストップ注文は取り消され、トレーリングストップによるストップ注文に置き換えられます。
③MT5を稼働している間のみトレールする
MT5のトレーリングストップ注文はMT5が稼働している間のみ、ストップ注文をトレールします。
MT5の動作を終了したり、通信が途切れてしまうと、最後にストップ注文を更新した部分のストップ注文が残った状態で、その後価格が有利な方向に進んだとしても、ストップ注文の水準の変更が行われなくなるため、トレーリングストップを使用する際はMT5の稼働、通信を維持する必要があります。
トレーリングストップ注文の設定方法
MT5のトレーリングストップ注文は保有しているポジションに対して行います。
トレーリングストップに関する操作のメニューを呼び出す方法は次の2種類があります。
ツールボックスから表示
MT5の「ツールボックス」の「取引」タブの保有中のポジションの上にカーソルを当て、「トレーリングストップ」を選択すると、トレールストップに関するメニューが表示されます。
チャート上で右クリックで表示
チャート上にポジションの水準、注文の水準を表示している場合にポジションの水準にカーソルを合わせ、右クリックするとトレーリングストップに関するメニューが表示されます。
トレーリングストップに関するメニューの内容
すべて解除
複数のポジションにトレーリングストップを設定している場合にすべてのトレーリングストップを解除します。
解除
そのポジションに対するトレーリングストップを解除することができます。
5ポイント~50ポイント
トレールストップをあらかじめ用意されたのポイント数で指定する場合はここから選択します。
カスタマイズ
ポイント数を任意に指定する場合は「カスタマイズ」を選択します。
表示されるウィンドウで任意のポイント数を入力し、指定します。
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