五十日(ごとうび)とは|一般的な意味やFX取引での活用方法などを解説
五十日(ごとうび)とは、5と10の付く日を指します。
五十日は、日本の商慣習から企業の資金決済が多く、実需のドル買い需要が高まるとされます。
本記事では、五十日の意味や、取引手法などについて詳しく解説します。
目次
- 1.五十日(ごとうび)とは
- 2.五十日(ごとうび)の仲値を利用した取引手法
- 3.五十日(ごとうび)に関するQ&A
- 4.【まとめ】五十日(ごとうび)とは|一般的な意味やFX取引での活用方法などを解説
五十日(ごとうび)とは
五十日(ごとうび)の一般的な意味や、FX取引における特徴について解説します。
- ・一般的な意味
- ・FX取引における五十日(ごとうび)の特徴
一般的な意味
五十日とは、毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日のように5と10の付く日を指します。
ゴトウ日、ゴト日、ゴトー日などと、表記されることもあります。
五十日は、日本の商慣習から企業の資金決済が多く、実需のドル買い需要が高まるとされます。
なお、五十日が土日の場合、金曜日に前倒しで考えるのが一般的です(祝日の場合は、直前の営業日)。
FX取引における五十日(ごとうび)の特徴
FX市場では、五十日には東京時間の仲値(9:55)にかけて取引が活発に行われる特徴があります。
仲値とは、金融機関が顧客と外国為替取引する際の基準レートのことです。
これが決まる9時55分に向けて、実需のドル買い(円売り)が強まり、円安に動く傾向があります。
なお、仲値が決まり10時を過ぎると、価格推移は比較的穏やかになるのが一般的です。
五十日(ごとうび)の仲値を利用した取引手法
ここでは、五十日(ごとうび)の仲値を利用した取引手法について解説します。
五十日には仲値に向けて、米ドルが買われやすくなるという傾向を利用し取引を行います。
代表的な手法としては、東京市場が開く9時ごろから仲値の9時55分までの間に、米ドルの買いを狙います。
下の米ドル/円チャートを見ると、9時から9時55分の仲値にかけて価格が上昇し、その後下落基調に転じていることが分かります。
出典:TradingView
ただし、五十日だからといって必ず仲値にかけて価格が上昇するわけではなく、価格が下落するダマシもあるため注意が必要です。
下チャートは、9時ごろから下落しており、五十日の値動きの傾向が見られません。
出典:TradingView
五十日に取引を行う際には、五十日の相場の傾向通りには行かない場合もあることを理解しておくことが重要です。
五十日(ごとうび)に関するQ&A
五十日(ごとうび)に関するよくある質問を紹介します。
- ・なぜ五十日(ごとうび)と言うようになったのですか?
- ・FX取引におけるアノマリーとは何ですか?
なぜ五十日(ごとうび)と言うようになったのですか?
比叡山のふもとにある赤山禅院(せきざんぜんいん)に由来していると言われています。
「申の日」の5日に参詣すると吉運に恵まれるという評判が立ち、江戸時代には商人から集金の神様と信仰されました。
その五日講ご縁日詣でから、五日払い(五十払い)の商慣習ができたと伝えられています。
FX取引におけるアノマリーとは何ですか?
FX取引におけるアノマリーとは、合理的な説明が難しいものの、相場でよく起こる事象のことです。
代表的な例は、「米国の大統領選挙がある年はドル高に進みやすい」「月末のロンフィク(ロンドンフィックス)に向けてポンドが買われやすい」などです。
「五十日には仲値にかけて米ドルが買われやすい」も、アノマリーの1つです。
【まとめ】五十日(ごとうび)とは|一般的な意味やFX取引での活用方法などを解説
五十日(ごとうび)とは、毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日のように5と10の付く日を指します。
五十日は企業の資金決済が多く、実需のドル買い需要が高まるとされ、短期的なドル高トレンドが発生しやすくなります。
この傾向を利用し、9時ごろから仲値の9時55分に向けて、買い取引を狙う手法が考えられます。
ただし、五十日でも仲値にかけて必ず価格が上昇するわけではないため、取引する場合には注意が必要です。
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