価格配信と注⽂執⾏について

当社がお客様へ提供する店頭外国為替証拠⾦取引(以下「FX 取引」といいます。)、店頭有価証券関連CFD 取引及び店頭商品 CFD 取引(以下併せて「CFD 取引」といいます。)サービスにおける価格配信と注⽂執⾏について、以下の通りご説明いたします。

1.取引価格

  • (1)取引価格生成
    当社は、FX 取引及び CFD 取引のいずれも、当社の取引システムの運⽤・管理を委託しているOANDA Corporation(米国ニューヨーク、以下「OC」といいます。)が生成する価格を直接お客様に提示しています。
    FX 取引においては、通常、10 を超える銀⾏、証券会社等のインターバンク市場参加者(LiquidityProviders(以下「LP」)といいます。))から提供される取引価格を基に、OC において人の手を介することなく、OANDA グループ独自のアルゴリズムにより最良の価格を選択し、当社独自の取引価格を生成し、お客様に配信しています。
    CFD 取引においても、それぞれの株式指数・商品価格のスポット価格及び世界の主要先物市場で取引される先物価格、更に LP から配信される取引価格を基に、お客様にとって最も有利となる当社独自の価格を自動生成し、お客様に配信しています。ただし、当社の価格が、他社が提示する取引価格より常にお客様にとって有利となることを保証するものではありません。
    配信価格は、FX 取引においては、NY サーバーでのお取引に関しては取引コースにより、東京サーバーでのお取引に関しては取引銘柄によって決定します。
    また CFD 取引においては市場の有効取引数量(Depth of Market)によって決定します。

  • (2)スパイク・ワイドスプレッド
    当社は、LP からの配信価格を人の手を介することなく、システム的に直接お客様へ配信していることから、稀に市場実勢から乖離した価格を配信するケースがあり、具体的にはスパイクとワイドスプレッドの 2 つのパターンがあります(以下併せて「スパイク等」といいます。)。スパイク等は、市場開始時や主要経済指標発表時、その他大きな経済、政治イベント等の発生時に、多くの LP がリスク回避のため配信を停止するなかで、一部の LP が実勢から大きく乖離した価格を配信すること等により発生します。一定数のLP が価格配信を継続する場合には、当社はその中から最良の価格を選択しお客様に提示するため、通常これらのスパイク等は排除されます。
    スパイク等に関しては、相場乱高下時や市場リスクの急変時における正当な価格動向との差別化が困難な場合があること、また配信の一時停止から再開まで、お客様の投資機会を奪う結果になること等、お客様へのネガティブな影響に鑑み、当社は極端なスパイク等以外は価格排除措置は講じず、スパイク等が確認された場合には、都度、「システム障害対応ポリシー」に従って対応します。

    ■スパイク
    上述のように多くの LP が価格配信を停止する状況下において、一部の LP がビッド・アスクとも同一方向に市場実勢と大きく乖離した価格を配信すること等により一時的に自発生します。スパイクの判定は、原則として市場実勢から 0.5%以上乖離した場合とします。

    ■ワイドスプレッド
    上述と同様の状況下において、一部の LP がスプレッド(ビッドとアスクとの差)を過度に拡大し、市場実勢と大きく乖離した価格を配信すること等により一時的に発生します。ワイドスプレッドの判定は、ビッドまたはアスクが原則市場実勢から 0.5%以上乖離した場合とします。

    ただし、市場開始時や主要経済指標発表時、その他大きな経済、政治イベント等の発生時であっても、多くの LP が価格配信を継続し、市場実勢が大きく変動する場合があります。このような場合はスパイク等には該当しません。

  • (3)価格配信の停止・再開
    当社は、インターバンク市場及び先物市場の休場時、メンテナンス時間等を除き、原則として価格配信の停止は⾏いません。ただし、市場が何らかの要因により乱高下し、流動性が枯渇した、または異常値を配信する可能性が極めて高くなった場合は、OC トレーディング部の判断において配信を停止します。また、LP から配信される価格のスプレッドが当社で設定する閾値を上回る場合にも配信を停止します。配信を停止した場合、LP の価格配信動向に鑑み、異常値を配信する可能性が低減した時点で、OCトレーディング部の判断において配信を再開します。

2.注⽂執⾏

当社は、お客様の口座に十分な証拠⾦がある場合、取引を拒否することはありません。また価格の再提示も⾏いません。
注⽂種別毎の執⾏基準は以下の通りです。

■成⾏注⽂
お客様が発注する時点で画面に表示されている価格と比べ有利不利にかかわらず、注⽂が当社のサーバーに到達した時点で有効な価格で執⾏されます。
成⾏注⽂は指値注⽂に優先されます。


■指値注⽂
買い注⽂は、発注時にお客様が指定した価格(以下「指値」といいます。)に取引価格(アスク)が達した時点、売り注⽂は指値に取引価格(ビッド)が達した時点で注⽂が発動されます。
NY サーバーにおいては、注⽂が到達した時点以降、当該価格もしくは当該価格より顧客有利な価格をもって注⽂を執⾏します。従って、当該価格が配信された場合でも注⽂が執⾏されないケースがあります。
東京サーバーにおいては、注⽂が到達した時点以降、通常の成⾏注⽂を受け付けたものと同様に、注⽂を執⾏します。
指値注⽂の売りは、指値の安いものが高いものに優先し、買いは、指値の高いものが優先して執⾏されます。同じ指値の注⽂が出た場合は時間的に早い注⽂が優先して執⾏されます。
他に成⾏注⽂が有る場合、それらの注⽂が全て執⾏された後に執⾏されます。


■逆指値注⽂
お客様が注⽂時に指定し、成⾏注⽂の執⾏を⾏うトリガーとなる価格(トリガー価格)を指定して⾏います。
受注時における価格に対して、不利な価格をトリガー価格として指定したもののみ有効な注⽂として受注します。
売りは、顧客が指定したトリガー価格以下、買いはトリガー価格以上価格が配信された時点をもって、通常の成⾏注⽂を受け付けたのと同様に、注⽂を執⾏します。
同じ価格をトリガーとする逆指値注⽂が複数ある場合は、逆指値注⽂を受け付けた順番に執⾏します。


3.スリッページ

全ての注⽂は、価格サーバーが注⽂を受け取った時点で、指定された取引サイズにおいて最もお客様に有利な価格で執⾏されます。従って、インターネット通信速度や相場状況等の要因により、お客様へ提示した価格と約定価格との間に価格差(スリッページ)が生じることがあります。
ただし、当社の取引システムにおいては、スリッページは実際の市場条件のみに基づいて発生するよう設計されており、お客様にとって不利となる(当社にとって有利となる)場合のみ約定するような設定(非対称スリッページ)はありません。
なお、NY サーバーの取引プラットフォーム(fxTrade)では、成⾏または指値注⽂でスリッページ範囲を設定することで、一定以上の不利なスリッページを制御できます(有利なスリッページに関しての限度はありません)。

4.ロスカット取引

お客様の口座で、未決済の建玉に対して必要な証拠⾦が不⾜する状態となった場合には、ロスカット取引(強制決済)が発動されます。
ロスカット取引は、以下の発動基準に該当した場合に発動され、対象の建玉を成⾏きで反対売買します。
未約定の注⽂がある場合には、執⾏中のものを除き、ロスカット取引が優先いたします。

■NY サーバー
発動基準︓証拠⾦清算割合(必要証拠⾦÷有効証拠⾦)が 100%以上となった場合
発動基準の監視間隔︓価格配信(ティック)毎
執⾏方法︓ロスカットが発動すると全ての決済注⽂をキャンセルし、全建玉の反対売買を執⾏します。

■東京サーバー
発動基準︓証拠⾦維持率(有効証拠⾦÷必要証拠⾦)が 100%以下となった場合
発動基準の監視間隔︓価格配信(ティック)毎
執⾏方法︓ロスカットが発動すると損失の大きい建玉から順番に反対売買を執⾏し、証拠⾦維持率が100%を上回るまで継続します。

5.カバー取引

当社は、お客様の注⽂が約定した場合に、お客様との取引から生じるリスクの軽減を目的として、OANDA Australia Pty Ltd(以下、「カバー取引先」といいます。)を相手方として、全ての取引に対し即時かつ自動的にカバー取引を⾏っています。またカバー取引先においても、当社との取引の大部分を主要国際⾦融機関とカバー取引を実施しており、お客様にとって安⼼して取引できる環境を整備しています。

以 上