中国株サマリー(19日)

市場概況
4日ぶり反発、幅広いセクターに買い直し 半導体株が高い

 19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.67%高の3346.01ポイントだった。深セン成分指数は1.90%高の10743.84ポイントと4営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆5580億9400万元だった。

 上海総合指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退。終盤に幅広いセクターで買いが優勢となり、この日の高値圏で引けた。前日は終値ベースで4日以来2週間ぶりの安値を付けただけに、自律反発狙いの買いが入りやすかった。18日の米株高の流れを引き継ぎ、ハイテク株を物色する動きも相場を支えた。ただ、米利下げ観測が後退するなかで資金流出が警戒され、後場に心理的節目の3300ポイントを割り込む場面があった。セクター別ではバッテリー素材、電子化学品、半導体、光学光電子が高い。一方、セメント・建材の一角が逆行安を演じた。

 A株市場では特定用途無線の海能達通信(002583)がストップ高を付けたほか、テック株の曙光信息産業(603019)、大族激光科技産業集団(002008)が大幅に上昇。車載電池関連の寧波杉杉(600884)と国軒高科(002074)、油圧シリンダー大手の江蘇恒立液圧(601100)も高い。一方、自動車大手の上海汽車集団(600104)が反落してストップ安。インフラ建設大手の中国鉄建(601186)、中国交通建設(601800)、中国中鉄(601390)そろって大幅安となった。通信大手の中国聯合網絡通信(600050)は続落した。

 上海B株指数は0.97%高の277.58ポイントと4営業日ぶりに反発。深センB株指数は0.24%安の1252.43ポイントと4営業日続落した。


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