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トヨタ自動車労働組合は28日、2025年春闘要求の執行部案を発表した。賃上げ要求額は、最高水準の賃上げを要求した前年と同水準とした。全体としての賃上げ要求額やベースアップ(ベア)相当分の具体的な水準は公表しなかった。
2月7日に正式決定し、12日に経営側に申し入れる。年間一時金(ボーナス)は昨年と同水準の7・6カ月分を要求する。
取り組み方針は、持続的成長のための方策を労使で話し合い、自動車産業全体への波及を目指すとした。鬼頭圭介委員長は愛知県豊田市で開いた記者会見で「5年先、10年先の産業のためになるような議論をしていきたい」と述べた。
正社員で職種や職位ごとの賃上げ額を示す方式を引き続き採用し、若手に手厚く配分した。事務職や技術職を合わせた「事技職」などの職種や指導職といった職位ごとに設定した賃上げ額は最高で月額2万4450円。
トヨタ労組は24年春闘で、比較可能な1999年以降で最高水準の賃上げと、過去最高となる7・6カ月分の一時金を要求。経営側はいずれも満額回答した。
共同通信社提供
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