香港株サマリー(27日)

市場概況
続伸、1カ月半ぶり高値 AI関連に買い

 週明け27日の香港市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比0.66%高の20197.77ポイントだった。中国企業指数は0.97%高の7382.81ポイント。メインボードの売買代金は概算で1473億3000万HKドル。

 ハンセン指数は高く始まり、中盤には上昇率が1%を超える場面があった。終盤に上げ幅を縮小したものの、終値は昨年12月12日以来およそ1カ月半ぶりの高値圏となった。人工知能(AI)やソフトウエアの関連銘柄が買いを集め、相場を押し上げた。中国の新興企業ディープシークが先週、米オープンAIやメタ・プラットフォームズに匹敵する大規模言語モデルを低コストで訓練したと発表したことで、中国製AIへの注目が高まったもよう。中国国家統計局が寄り付き後に発表した2025年1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は4カ月ぶりに景況感の分かれ目となる50を割り込み、市場予想を下回ったが、相場への影響は限られた。

 ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が買われ、相場の上昇を主導。香港不動産デベロッパーの恒隆地産(00101)が大幅に反発した。独自AI技術を持つ百度(09888)、ショート動画プラットフォームの快手科技(01024)、カジノ運営の銀河娯楽(00027)は続伸した。半面、前週末に高かった半導体ファウンドリーのSMIC(00981)が大幅に下落。光学部品の舜宇光学科技(02382)、宝飾品販売の周大福珠宝(01929)も反落した。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.64%高の4687.34ポイントと続伸した。生成AIソフトウエアを手掛けるセンスタイム(00020)が7%超上昇。ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(03888)、電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)と理想汽車(02015)も高い。一方、SMICと同業の華虹半導体(01347)が売られた。

(山下)


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