10月の貿易赤字4612億円

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 財務省が20日発表した10月の貿易統計(速報、通関ベース)は輸出から輸入を差し引いた貿易収支が4612億円の赤字だった。赤字は4カ月連続。半導体等製造装置の輸出が伸びた一方、電算機類などの輸入が増えた。輸出額は比較可能な1979年以降で10月としては過去最大だった。

 輸出は前年同月比3・1%増の9兆4267億円となった。増加は2カ月ぶり。品目別では、半導体生産を強化する中国での設備投資の拡大を背景に、半導体等製造装置が42・6%増と大幅に伸びた。米国向けの医薬品も好調だった。

 輸入は0・4%増の9兆8879億円となり、7カ月連続で伸びた。輸入額は10月として過去2番目の大きさとなった。電算機類は46・0%、非鉄金属鉱が38・3%、それぞれ増加した。原粗油や石炭の輸入額は減少した。

 外国為替レートの平均は前年同月と比べ約3円の円高ドル安となる1ドル=145円87銭だった。

 国別の貿易収支は、米国が7993億円の黒字。中国は輸入額が過去最大で、7810億円の赤字だった。


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