中国株サマリー(27日)

市場概況
大幅に8日続伸で約4カ月ぶり高値、幅広く買い

 27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に8営業日続伸。終値は前日比2.89%高の3087.53ポイントだった。深セン成分指数は6.71%高の9514.86ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4460億500万元だった。

 上海総合指数は取引開始後に株式取引の約定確認に異常が発生したものの、終日プラス圏で推移し、終値は6月4日以来、約4カ月ぶり高値だった。中国共産党の中央政治局が26日の会議で、今年の経済社会発展目標の達成に向けて追加政策を打ち出し、必要な財政支出を確保すると表明したことを受け、景気回復への期待から買いが広がった。一方、中国人民銀行(中央銀行)は27日朝方、予告通り金融機関の預金準備率を0.5%下げると発表した。セクター別では、バッテリー、ソフトウエア開発、証券、半導体、酒造が全面高となるなど、ほぼ全セクターで買いが優勢だった。半面、銀行や鉄道・道路の一角が売られた。

 A株市場では、永輝超市(601933)が4日連続でストップ高を付けたほか、国慶節の大型連休を前に中国旅遊集団中免(601888)や宜賓五糧液(000858)、瀘州老窖(000568)も大幅高。中信証券(600030)や華泰証券(601688)など証券株のほか、保利発展控股集団(600048)や万科企業(000002)など不動産株も高かった。半面、中国建設銀行(601939)や中国農業銀行(601288)など銀行株が売られたほか、海能達通信(002583)が下げた。

 上海B株指数は2.98%高の254.77ポイント、深センB株指数は3.89%高の1171.54ポイントだった。


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