「顧客本位の業務運営に関する原則」を採択し、取組方針・自主的なKPI・共通KPIを公表した金融事業者リストにOANDA Japanが追加
顧客本位の業務運営に関する原則とは
顧客本位の業務運営に関する原則は、金融庁によって定められています。これは日本国民の安定的な資産形成を図るためには、各種金融事業者が顧客本位の業務運営に努めることが重要であるという観点から定められたものです。
金融商品の分かりやすさの向上や、利益相反管理体制の整備などルール整備をすることで投資家を保護するとともに、この「顧客本位の業務運営に関する原則」を金融庁が定めることで、我々のような金融事業者が自ら主体的に創意工夫を発揮して顧客本位の良質な金融商品・サービスの提供を競い合い、より良い取組みを行う金融事業者が顧客から選択されていくメカニズムの実現を目的としています。
金融庁が定める顧客本位の業務運営に関する原則は以下7つ、掲げられています。
原則①【顧客本位の業務運営に関する方針の策定・公表等】
金融事業者は、顧客本位の業務運営を実現するために、定期的な方針や策定の見直しを行いそれを公表すべきである。
原則②【顧客の最善の利益の追求】
金融事業者は、高度な専門性と職業倫理を保持し、顧客に対して誠実・公正な業務を行い、顧客の最善の利益を追求すべきである。
原則③【利益相反の適切な管理】
金融事業者は、取引において顧客との利益相反があることを正確に把握し、利益相反の可能性がある場合には適切に管理すべきである。また、その対応方針についても明確に策定すべきである。
原則④【手数料等の明確化】
金融事業者は、名目を問わず顧客が負担する手数料やその他の費用の詳細を、どのようなサービスに対価として支払われているのかを明確にし、顧客がしっかりと理解できるよう情報提供をすべきである。
原則⑤【重要な情報の分かりやすい提供】
金融事業者は、顧客との情報の非対称性があることを踏まえ、原則④のほか、金融商品やサービスの販売・推奨等に係る重要な情報を顧客がしっかりと理解できるよう情報提供をすべきである。
原則⑥【顧客にふさわしいサービスの提供】
金融事業者は、顧客の資産状況や取引経験、知識及び取引目的などを把握し、当該顧客にあった金融商品やサービスの販売・推奨等を行うべきである。
原則⑦【従業員に対する適切な動機付けの枠組み等】
金融事業者は、従業員に対し顧客の最善の利益を追求するための行動や顧客の公正な取扱い、利益相反の適切な管理等を促進するように設計された報酬、業務評価体系、従業員研修その他の適切な動機づけの枠組みや適切なガバナンス体制を整備すべきである。
出典:顧客本位の業務運営に関する原則金融庁はこの原則を採択した上で、更に自主的なKPIや共通KPIの公表を行った金融事業者リストを公開しています。この度、OANDA Japanがこのリストに掲載されました。
参考リンク:「顧客本位の業務運営に関する原則」を採択し、取組方針・自主的なKPI・共通KPIを公表した金融事業者のリスト(令和2年9月末時点)の公表について(金融庁Webサイト)金融庁が認めるカテゴリには3点あり、①お客様本位の業務運営に関する方針、②自主的KPIと③共通KPIです。 このうちFX事業者に関わる項目は①お客様本位の業務運営に関する方針、②自主的KPIの2項目です。③の共通KPIは投資信託販売関連業者の指標であり、OANDA Japanは該当しません。
OANDA Japan(オアンダジャパン)が取り組んでいること
OANDA Japanでは自主的KPIとして主に以下のような情報を公開しています。
01. 約定スピード
約定スピードは弊社取引サーバにお客様の売買の信号が届いてどの程度の時間で約定するかを表しています。この情報を随時公開し、透明性を高め、改善に努めています。OANDAは業界の中でもプライス(価格)の更新頻度が高いです。OANDAのお客様管理画面からは、Tickデータ(配信される一つ一つのレート)をダウンロードできるのでOANDAがどの程度のTickを出しているかお客様ご自身で確認いただけます。
例えば、ある会社は1秒間の更新頻度が3回だったとします。しかし、実際の市場では100回のプライス更新があったにも関わらず、その会社では3Ticksしか無いため、約定しないケースも考えられます。また約定スピードも遅くなる可能性があり、お客様が買いたい(または売りたい)価格とは離れた価格で約定する可能も高くなります。これをスリッページと呼び、次の項目でご紹介します。OANDAのプライスは非常に解像度が高いプライスであると自負しています。
02. スリッページ発生状況
注文時から、執行時までのタイムラグの間にスリッページが発生します。OANDAでは、どのようにスリッページが発生しているかを公開しています。各通貨ペアごとに確認することもできます。多くのFX会社ではスリッページはネガティブ(*)だけ発生する傾向が強く、これをスリッページの非対称性と呼びれています。(*ポジティブスリッページはお客様に有利な方向のスリッページ)
ネガティブスリッページはお客様に不利な方向へのスリッページ新規/決済の成行注文時のスリッページは統計上対照的になるはずです。一方の注文の性質上「指値」の場合はポジティブスリッページ、逆指値の場合はネガティブスリッページが発生しやすくなっています。これを統計的にどの程度で約定するのか、あるいはその幅はどの程度かを開示しなければお客様本位の取引システムとは到底いうことはできませんので、OANDAはこれを公開しています。
これらのKPIを公開しているのは「顧客に開示すべき本当の取引コストの重要性」を以前から業界内で主張しているからです。FXの本当の取引コストはFX会社が広告で謳っている「最狭スプレッド」だけで測ることができないからです。
これらが認められ、今回「顧客本位の業務運営に関する原則」を採択し、取組方針・自主的なKPI・共通KPIの公表を行った金融事業者のリスト」に掲載されました。また上記以外にも以下の情報を提供しております。
03:過去の東京サーバー お客様の勝率
東京サーバーでトレードされたお客様の勝率を毎月公開しています。
04:上位、下位200口座のトレード分析
OANDA Japanのお客様の取引データを用い、口座資産評価額の増減率を元に、順位を振り分け、上位、下位それぞれ200のデータを抽出し、それぞれの順位クラス別のトレード内容のサマリーを公開しています。
OANDA Japanはお客様の成功に最も重要な要素の一つとして、公平・公正な取引インフラの提供だと考えます。注文到達から、約定までのスピード、スリッページの発生率などの情報を随時公開し、改善していくことで、より良い金融サービスの提供に努めて参ります。